金融・資産形成

新NISA初心者におすすめの口座開設先と銘柄はこれだ!

みかん

「新NISAを始めてみたいけど、どこで口座を開設すればいいか分からない……」

「銀行と証券会社どっちがいいの?」

「銘柄がたくさんあるけど、どれを選べばいいの?」

「どんな流れで投資をしていけばいいの?」

こんな悩みを抱えていませんか?

この記事では、

  • 投資歴4年
  • 現在新NISAで運用収益率50%超

の筆者が、証券口座と銘柄の選び方についてばっちり解説します。

この記事を読めば、あなたも新NISAをスタートできるはずです。
記事を参考に新NISAの知識をインプットして、口座を開設してみてくださいね。

新NISA初心者にはネット証券をおすすめする理由3つ

新NISAの口座開設先には、いろいろな選択肢があって迷ってしまうと思います。
結論ですが、口座開設先はネット証券が断然おすすめです。理由を以下で解説します。

理由1.取り扱い商品が豊富

まず、口座開設先の選択肢として銀行か証券会社のいずれかを選択できます。

取り扱い商品の豊富さでは、圧倒的に証券会社に軍配が上がります。銀行では株式を売買できないので、取り扱える商品がとても少ないです。

総合証券とネット証券を比較した場合も、ネット証券のほうが取り扱い商品が豊富です。そのため、たくさんの金融商品の中から、自分に合ったものを選択できます。

参考までに、代表的な銀行・総合証券・ネット証券の取り扱い商品数を記載します。
(※2024年12月時点の情報です)
ネット証券のほうが銀行・総合証券よりも10倍程度取り扱い商品が多いことが分かります。

金融機関名つみたて投資枠成長投資枠
投資信託投資信託株の売買
ネット証券SBI証券250本1,290本
楽天証券241本1,300本
松井証券244本1,145本
総合証券野村證券20本473本
みずほ証券12本72本
銀行みずほ銀行16本125本×
三菱UFJ銀行24本387本
ゆうちょ銀行15本61本

理由2.取引手数料が安い

投資信託は、運用中に信託報酬という手数料がかかります。

この信託報酬は、銀行だと高い傾向にあります。
例えば、同じ全世界株に投資する場合でも、三井住友銀行で「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド」に投資する場合は年率0.275%の信託報酬がかかりますが、ネット証券で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に投資する場合は年率0.1144%と、半分未満の金額で済みます。そのため、銀行での口座開設はおすすめできません。

証券会社で比較した場合でも違いがあります。総合証券では成長投資枠の取引に手数料がかかりますが、ネット証券では投資信託・国内株・米国株のすべてにおいて手数料がかかりません。

理由3.積立設定の選択肢が多い

銀行で積立設定を行う場合、毎月1,000円~が一般的です。

ネット証券の場合、毎日100円~という選択肢があるので、より細かい設定をすることができます。この点でもネット証券はおすすめです。

参考までに、代表的な銀行・総合証券・ネット証券の可能な積立設定を記載します。

金融機関名可能な積立設定
ネット証券SBI証券毎日、毎週、毎月、複数日、隔月100円~
楽天証券毎日(つみたて投資枠のみ)、毎月100円~
松井証券毎月、毎週、毎日100円~
総合
証券
野村證券毎月1,000円~
みずほ証券毎月、特定月1,000円~
銀行みずほ銀行毎月1,000円~
三菱UFJ銀行毎月1,000円~
ゆうちょ銀行毎月1,000円~

新NISA初心者におすすめのネット証券

新NISAの口座開設には、SBI証券か楽天証券がおすすめです。

1.SBI証券

SBI証券は、他社と比較して取り扱い商品が豊富です。

三井住友カードでのクレカ積み立てに対応しており、積立金額に対してVポイントが貯まります。Vポイントは加盟しているコンビニやドラッグストア、ガソリンスタンドなどで利用が可能です。また、サポート体制が充実しており土日の問い合わせも可能なので、初心者でも安心して新NISAを始めることができます。

2.楽天証券

楽天証券も取り扱い商品が豊富です。また、マイページの作りが分かりやすく初心者でも操作しやすいです。

楽天カードでのクレカ積み立てに対応しており、積立金額に対して楽天ポイントが貯まります。楽天のサービスを頻繁に利用するユーザにはおすすめです。

新NISA初心者におすすめの投資

株式インデックスファンドがおすすめです。以下で詳しく解説します。

インデックスファンドとアクティブファンド

投資信託には、大きく分けて2種類があります。インデックスファンドとアクティブファンドです。

インデックスファンドとは、市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託です。
具体的な指数には、以下のようなものがあります。

  • アメリカの主要な株価であるS&P500
  • 日本経済新聞社が選定した代表的な225銘柄から構成される株価である日経平均株価
  • 東証一部に上場している全銘柄の時価総額を合計し指数化したTOPIX

一方、こういった代表的な指数を上回る成績を目指す投資信託がアクティブファンドです。

インデックスファンドをおすすめする理由

理由は以下の2点です。

1.手数料が安い

アクティブファンドの場合、運用のプロフェッショナルによる判断が必要な分、銘柄の調査や分析の費用がかかります。これに対し、インデックスファンドは指数の構成銘柄と同じにすればいいので、分析の手間が省け、費用は安くなります。

2.アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない

統計的に見て、運用のプロフェッショナルに任せても、アクティブファンドでの勝率は1割程度しかないと言われています。金融機関は手数料を取りたいので、アクティブファンドを勧めてくることがあります。しかし、余分なお金をたくさん取られた上に運用収益率もインデックスファンドに負ける……ということになる可能性が非常に高いです。それではもったいないので、ぜひインデックスファンドで投資をすることをおすすめします。

新NISA初心者におすすめの銘柄

インデックスファンドでおすすめの銘柄は以下です。

1.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

世界中の株式に分散投資が可能なインデックスファンドです。分散投資とは、値動きの異なる複数の株式を購入することで値下がりのリスクに備え、安定したリターンを目指すことができる投資方法のことを指します。同種のインデックスファンドと比較して、運用コストが低く、ほったらかし投資におすすめです。

2.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

グローバル企業を含む米国のトップ企業に絞った内容のインデックスファンドです。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)も米国企業の比率が高めですが、こちらはさらに米国株多めとなっています。米国株は長期にわたって上昇しているので、ほかの国の株式と比較すると安心して購入することができます。

新NISA初心者が投資を始める3ステップ

新NISAはどのように始めればいいのでしょうか?ここでは3つのステップに分けて解説します。

1.ネット証券で証券口座を開設

必要項目をネット上で記入し、1週間~10日程度で開設完了です。ネット証券の場合、登録時にマイナンバーカードや運転免許証を直接提示する必要はなく、写真に撮ってアップロードすればOKです。

2.積立設定を行う

自分に合う頻度、金額で積立設定をします。

最初は無理のない範囲で始めて、あとから徐々に増やしていくというのがいいと思います。「毎日か毎月どちらがいいのだろう?毎日の方が分散できていいのかな?」と疑問に思う人がいるかもしれませんが、毎日と毎月どちらを選択しても基本的に運用収益率には大きな差はありません。好きな方を選んでOKです。

3.あとはほったらかし

積立設定が完了したら、あとは放置します。ここでやってはいけないのが、インデックスファンドの価格が下落した際に売却してしまうことです。新NISAというのは長期保有すればするほど勝率が上がる投資なので、売却してしまうと旨味が失われてしまいます。保有し続けるというプレッシャーに耐えるためにも、無理のない金額で投資を続けるのが大切です。

おまけ:筆者の新NISA体験談

私が新NISA(当時の呼び方はつみたてNISAでした)に興味を持ったきっかけは、久々に会った友達がやっていたことです。その子がSBI証券で口座を持っていたので、私もしばらくしてからSBI証券で口座開設しました。

コロナで全世界的に景気が低迷した時期だったので、最初の1年ほどは元本割れが続きました。しかし、その後徐々に景気は回復し、現在は50%ほどの運用収益が出ています。

いくつかのインデックスファンドを試しましたが、現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に絞って毎月1日に購入しています。

まとめ

  • 新NISAの口座開設先はネット証券がおすすめ
  • ネット証券の中ではSBI証券か楽天証券がおすすめ
  • 株式インデックスファンドでつみたて設定をしてあとはほったらかしでOK

新NISAは簡単に始められて、一般的な株の取引よりも負けにくい投資です。あなたもチャレンジしてみませんか?

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