不動産

宅建に独学で合格したい!勉強のポイント

みかん

「宅建って難しいのかな?」

「そもそも宅建って独学で合格できるの?」

「宅建を初めて受験するけど、どうやって勉強したらいいの?」

「宅建のテキストってどれがおすすめ?」

「宅建の模試は受けるべきなのかな?」

こんな疑問を抱えて一人で悩んでいませんか?そんな人にぜひ読んでほしいのがこの記事です。

この記事では、不動産に全く関係ないIT系の仕事をしながら独学で宅建に一発合格した私が、体験談をもとに解説します。

独学での宅建合格は決して無理な目標ではないので、ぜひ取得を検討してみてくださいね。

宅建は独学で合格できる?

結論、宅建は独学でも合格可能です。ただし、それなりの勉強量が必要です。

宅建に必要な勉強時間は、一般的に200~500時間と言われています。

仮に合格に必要な勉強時間が300時間と仮定した場合、週5日・2時間勉強するとすれば、だいたい8か月程度かかる計算になります。合格までに必要な勉強時間に幅があるのは、関連知識の有無によるものと考えられます。

例えば、以下のような人は宅建を勉強するのに有利で、勉強時間は少なくなります。

  • 法学部を卒業していて法律の基本的な知識がある人
  • 不動産業界での実務経験がある人

宅建試験の合格率は例年15~17%前後で推移しており、5人に1人程度しか受からない試験となっています。

私は2月に勉強を開始しました。具体的な勉強時間は以下の通りです。

時期勉強時間
2月~7月平日は30分~1時間
休日は1~2時間
8月平日は1時間~2時間
休日は3時間
9月~10月平日は1時間~2時間
休日は3~4時間

おそらく勉強時間は多いほうだったのではないかと思います。はじめは不動産の知識が全くなかったことと、絶対に一発合格したかったので、勉強量が増えました。

仕事や家事をしながら受験する場合は、自分がどの程度勉強時間を毎日捻出できそうかを逆算して勉強の開始時期を決めることをおすすめします。

宅建の勉強で使用した教材

宅建を独学で受験する際は、どのようなテキストがいいのでしょうか?書店にはいろいろな出版社のものが並んでいて、迷うと思います。私もそうでした。ここでは私の場合の例を説明します。

おすすめのテキスト・問題集

私はみんなが欲しかった! 宅建士シリーズを使用していました。

みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 2024年度 [宅地建物取引士 分野別3分冊+こだわりのカラー図解](TAC出版) (みんなが欲しかった! 宅建士シリーズ) 

みんなが欲しかった! 宅建士の問題集 2024年度 [宅地建物取引士 分野別3分冊+本試験論点別](TAC出版) (みんなが欲しかった! 宅建士シリーズ)

みんなが欲しかった! 宅建士の12年過去問題集 2024年度 [宅地建物取引士 12年分の本試験をやさしい順に掲載](TAC出版) (みんなが欲しかった! 宅建士シリーズ)

絵や図が多く、初めて宅建を勉強する人にやさしい構成になっています。

テキストを購入する際は、必ず書店で中身を確認して比較してみることをおすすめします。合格に必要な最低限の情報はどのテキストにも入っているので、あとは自分が読みやすいと感じたものを選ぶのがいいでしょう。

テキストは必ず受験する年度のものを購入しましょう。毎年法改正が行われるため、対応する必要があるからです。

ちなみに過去問は問題集に入っていた12年分をやりました。

番外編:おすすめのYouTubeチャンネル

補助的な教材としてYouTubeの動画を見るのもおすすめです。

私は棚田行政書士の不動産大学をよく視聴していました。見るだけで基礎知識の勉強や過去問の演習ができます。

さらに、不動産業界の実務に関する話も配信してくれるので宅建士として働くイメージをしやすくモチベーションアップにもつながります。

宅建の模試について

宅建受験でよく聞くのが模試の存在です。ネットで検索すると、豊富に模試の情報が見つかると思います。模試は実際受けたほうがいいのでしょうか?ここではそんな疑問に答えます。

模試は受けるべき?

結論ですが、私は受けたほうがいいと思います。個人的なおすすめは、6月、8月、9月、10月に大手予備校の模試を受けながら、書店などで売っている市販の模試を最低でも1冊やるパターンです。

6月に自分の実力を知り、あとどれくらい点数を伸ばさないといけないのかを把握します。その後、過去問が終わったくらいの段階で8月にもう一度どのくらい力がついたかを確認します。9月、10月の直前期はペースメーカーとして最低毎月1回ずつは受験しておくといいでしょう。

模試を受けるメリットとしては、自分の立ち位置が分かること以外に、初見の問題に触れられることがあります。

問題集や過去問を繰り返し解いていると、問題自体を覚えてしまい正解率が上がります。何が起きるかというと、自分の実力を高く見積もってしまうのです。これを防ぐために、初見の問題を定期的に解くことをおすすめします。

おすすめの模試

私は大手予備校のTACさんとLECさんの模試を何回か受けました。市販の冊子の模試も、TACさんとLECさんのものを使用しました。

みんなが欲しかった! 宅建士の直前予想問題集 2024年度版[宅地建物取引士 テキストに戻って復習できる!『宅建士の教科書』へのページリンク付き!] 

【動画付/成績診断付】2024年版 出る順宅建士 当たる!直前予想模試【模試4回分+最新過去問/全模試4回分解説動画付】(宅地建物取引士) (出る順宅建士シリーズ) 

本試験をあてるTAC直前予想模試 宅建士 2024年度版【宅地建物取引士 予想模試5回分+最新本試験6回分(ダウンロード版)!オリジナル問題は難易度を3段階に設定】

私は9月~10月に模試を解いて、間違えた問題にふせんを貼っておき、試験前日に一気に見直しをしました。模試の問題は本試験の問題と少し傾向が違うことがあるので、何度も解く必要はなくあくまで初見の問題を解くための副教材として使用するのがいいと思います。

具体的なスケジュール

すでに解説した内容も含みますが、私が実際に合格したときの学習スケジュールは以下の通りです。

時期勉強内容
2月~7月問題集1~2周目
模試1回
8月問題集3周目
過去問1周目
模試1回
9月~10月問題集4~6周目
過去問2~3周目(権利関係以外)
予備校模試3回市販の模試3冊

初めのうちは問題集を解くのに時間がかかります。テキストの該当箇所を確認しながらだと1日10問程度しか解けないこともよくあります。

しかし、焦る必要はありません。勉強が進んでいくと、1日にこなせる分量がどんどん増えていきます。私も直前期は1時間で30問ほど解けるようになっていました。

宅建を勉強するときの4つのするな

宅建を勉強する際にやりがちだけどやってはいけない落とし穴について説明します。私自身も最初は勉強の進め方は試行錯誤の日々でした。

資格の勉強全般に言えるものもあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.はじめからテキストを読むな!まずは問題集を読め

資格試験の勉強でやりがちなのが、先にテキストをすべて読んでから問題集に取りかかることです。

しかしこれでは、勉強した内容が試験でどのように問われるのか分からないまま先に進むことになり、とても効率が悪いです。

まずは問題集を開き、解けなくてもいいので解答を読みます。続いて、テキストの該当箇所、その周辺に書かれた内容を確認します。1周目はこれでOKです。2周目以降は、解答を読むのではなく問題を解くところからスタートし、同じ手順でテキストの該当箇所と周辺知識を確認します。これを繰り返すことで、実践的な知識が身に付きます。

また、問題を解くときに私がやっていたのは、間違っている選択肢の、間違っている個所に打ち消し線を引き、正解になるように走り書きで修正することです。こうすることで、なんとなくで正解を導き出すのではなく、なぜこの選択肢が誤りなのか理由を常に意識して問題を解けました。

2.ノートを作るな!

資格試験の勉強をするとき、絶対にノートは作らないほうがいいです。

なぜなら、必要な情報はすべてテキストに書かれているからです。テキストの内容を書き写しただけのノートを作成しても、時間がかかるだけですし内容が頭に入りません。それよりも問題演習に時間を注いだほうが絶対に有意義です。

問題集や模試などの問題を解いていて、テキストに載っていない内容が出てくることがあると思います。その時は、テキストに直接書き込みましょう。そうすればノートを作る必要もなくなりますし、復習でテキストを開いたときに周辺知識としてその情報を目にする機会が増えて覚えやすくなります。

3.権利関係に力を注ぎ過ぎるな

宅建の分野は、4つに分かれています。

  • 宅建業法(20点満点)
  • 権利関係(14点満点)
  • 法令上の制限(8点満点)
  • 税・その他(8点満点)

この中で、一番の得点源とされるのが宅建業法です。

一番難しいとされるのが権利関係です。特にその中でも民法は、得点しづらい分野とされています。

しかし、得点しづらいからといって権利関係に時間を割き過ぎるのはおすすめできません。権利関係は勉強時間に比例して成績が上がりにくいので、学習効率が悪い分野といえます。

そこでおすすめするのが、以下の方法です。

  • 過去問は参考程度に1周する
  • あとは問題集に抜粋された内容だけを徹底的にやる

過去問については、すべてやろうとすると量が膨大過ぎるのと二度と出てこないような難問があるので1周だけやります。あとは最低限問題集の内容だけを押さえておけばOKです。逆に言うと、そこだけは解けるようにしておかないと他の受験者に遅れを取ってしまうので要注意です。

権利関係以外の分野については、比較的勉強量と成績が比例しやすいので過去問と問題集を並行して繰り返し解くことをおすすめします。

4.勉強計画を詰め過ぎるな

資格の勉強でやってしまいがちなのが、勉強計画を詰め込みすぎて気力が続かなくなることです。

私は毎日休まず勉強していると燃え尽き症候群のような状態になってしまうことがあったので、週に1回くらいは何もしない日を作ってリフレッシュしていました。また、5月~6月あたりで一度中だるみを経験しました。私の場合は勉強の開始時期が早すぎたのも原因かなと思っています。細く長く勉強を続けていけるような計画を立てましょう。

まとめ:宅建は独学で合格できる!時間を有効に活用しよう

  • 宅建は独学で合格できる。ただし勉強時間の確保が必要
  • 毎日どのくらい勉強時間を確保できるか逆算して勉強のスタート時期を決めよう
  • 模試は受けたほうがいい。初見の問題に触れよう
  • 解かなくてもいいからまずは問題と解答を読んでみよう

宅建の独学での合格は、決して簡単ではありません。しかし、努力の方向を間違えなければ必ず結果はついてきます。あなたもトライしてみませんか?

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